2009.12.17 Thursday 20:42
山村留学中の子どもが手紙で2度も「獣の奏者」(上橋菜穂子 著)が面白いからお母さんも読んで、と書いてきました。一昨年担任の先生に薦められていた本でもありました。
たまには児童文学も読んでみなくちゃな、と思いながら、何気なく整体のお客さんのところにいた中学生にその本のことを聞いたら、その子もお母さんも「スゴク面白いよ」と言って4冊ど〜んと貸してくれました。
重いなあ、とりあえず1冊でもいいのになあ、と思いましたが「ぜったい続きが読みたくなるから」ということでお借りしてきました。
読み始めたら、これはスゴイ!寝る時間が惜しい!これは児童文学のくくりではない!と興奮しまくりで読みました。
作者の上橋菜穂子さんはオーストラリアの先住民アボリジニを研究していて、物語りの基礎はきっとここにあるのだと思いました。
読んでみて、と夫にも薦めたら、夫の読みたい本のリストにも入っていました。
2006年に発行されていてとてもヒットしたそうなので、もうすでに読んでいる方はブームが終っていると思いますが、私は今、夢の中まで登場してくるマイブームです。
4冊貸してくださって感謝です。
2009.11.19 Thursday 22:03
この本をずっと紹介したいと思っていましたがどう書いていいかな、と思っているうちにかなり時間が経ってしまいました。
中学生のイジメが物語の中心です。イジメられている主人公に対して読んでいるうちに腹立たしいような気持ちになります。
「なんで、やめろって言わないの、なんでそこまでされて毎日学校へ行くの?」って。
イジメには意味がある、そう思わなければ説明がつかない、といじめられているほうは思いますが、イジメル側は「何の意味も無い」と言い切ります。
なんだかストーりーだけを伝えると陰惨な話で終ってしまうのですが、後味が以外に温かいのです。
なんでもそうですが、後味って大事で作品の全てといってもいいくらいに思っています。
しばらく経ってもその余韻が変わっていません。
2009.10.10 Saturday 21:05
10/1号のビッグイシュー に手塚治虫と赤塚不二夫の娘の対談が載っていました。
二人の娘が語る父の姿に電車の中で笑いをこらえるのに必死でした。
うちの夫はこの二人の漫画家を神様みたいに思ってますが、私は手塚治虫は何となくわかるけど赤塚不二夫?そう?と思っていました。
でも、赤塚不二夫の少年時のすさまじい体験を知って、ここまでバカに徹するわけがわかりました。
「最後につじつまがあってりゃ、何やってもいいんだよ!」と言ったそうで。
これもまた〜人生♪なのだ。
今日は張明亮先生が私たちのヒーリングステージのために来日してしてくださって朝から技能交流会。そんな朝の電車の中でした。
張先生の話はとても深く、すぐ租借できないので、またいつか書きたいと思います。
2009.10.03 Saturday 23:11
この大ベストセラー、実は一週間ほど前に読み終わっていました。
でも内容が深くて、感想がまとまらな〜い、のです。
決して難しくなく、もうすらすらすらすら読めてしまい、こんなに読者にサービスしなくても、と思うくらいみんな好きなsex(え?違う?)描写があります。
でも途中まで読んで本を閉じると、ああ、世の中には孤独ということが分らないくらい孤独の中に生きている人がいるんだ、と泣きたい気持ちになりました。
2巻めに入ると、物語の世界にぐんぐん引き込まれていきます。もう途中で止められないって感じですが、一気に読むとそれはそれでもったいない。
もっとも弱い立場の人の視点に立ち、物語は紡ぎだされていきます。
新興宗教のことが多く書かれていますが、気功はOOム以来何となく新興宗教的に見られている気もします。
そういう要素がある、ということを否定したら逆に危険なのかな、と思います。教示的なことは何も言ってないのにそんなことまでも感じさせてくれる本なのです。
読んだ人と話をしてみたい気持ちです。
2009.09.30 Wednesday 18:21
おととい、仲間5人でちいさな公園を並んで歩いていたら脇にホームレスの人が何人か生活しているのを見かけました。右隣の友が「ここはこわいから一人では歩けない」と私にささやきました。左隣の友は「ここで気功の練習できるよね、ホームレスの人も(運動不足だから?)一緒にやればいいんだよ」と言いました。
両隣のまったく違う反応がとても面白くて笑ってしまいました。
そこで、私が愛読しているホームレスの仕事と自立を応援する雑誌「ビッグイシュー」を紹介してみました。音楽のこと、政治のこと、ケニアから毎回届く動物の生態のこと、ホームレスの人生相談なんかもあって私は毎回楽しみに読んでいました。
そんなことを話してみたら、ちょうど新宿南口でビッグイシューを売っているおじさんを発見。私以外全員ビッグイシューを買ってくれました。
そして驚いたことにたまたまそのおじさんが「今月の人」で紹介されていたんです。
「ひとりでは歩けない」と言った彼女は初めてのことにとても興奮した表情でした。
そんなに興味持ってくれるなら、もっと前に話していれば良かった、と強く思ったのでした。 都会なら最近けっこういろんなところで見かけます。
2009.08.06 Thursday 23:28
今NHKで『アンネの日記』のテレビドラマが放映されています。
私がこの本を読んだのは大人になってからでした。中学くらいで手にした時は自分のほうがまだまだ精神的に幼くてよく理解できませんでした。
大人になって読んでみると、自分の思春期をそっくりなぞっていってもっともっと大人に成長していく様子が鮮やかに 描かれていて本当に感動しました。映画やテレビではその感じはほとんどわかりません。
悲惨な運命の少女が残した日記、というくくりにできないほど深い中身で、しばらくどこに行くのにも持ち歩いていたほど好きで、一人芝居にして公演したこともありました。
それから数年して、ほんとに偶然アムステルダムの隠れ家に(今は資料館になっている)行くことになりました。壁に残された身長を図ったキズや、夜しか流せなかったトイレなどを実際に見てとても不思議な思いがしました。
生きていたら、彼女はきっと素晴らしい作家かジャーナリストになっていたと思います。『アンネの日記』しか読めなくてとても残念です。
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